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「寂しい国から遥かなるワールドサッカーへ」
とうとうはまってしまった、村上竜。
彼の場合、小説よりも、もしかするとサッカーエッセーが面白いかも。

この本を読んで思った。
村上竜には迷惑かもしれないけれど、私は結構、村上竜とサッカーでは話があうかもしれない。
彼のように戦術がわかっているわけでもないし、技がわかっているわけでもない。
あんなに広い視点でサッカーを観戦できるわけでもない。
その観戦歴からいっても、太刀打ちできない。

でも。
「サッカーが好き」という気持ちがすごくわかる。
それは、口角泡をとばしてサッカーの戦術を議論する、というような「好き」ではない。
ただ、ある試合を見て、衝撃を受けて、その試合で生まれたゴールすべてを記憶してしまう、というようなところ。
サッカーについてあれこれを妄想してしまうところ。
それぞれの国におけるサッカーの位置づけを比較してしまうところ。

わたしなんぞはボキャブラリーが貧困だから、きっと話はできないが、その感覚はかなり近いと思っている。

とにかく本書は、読みながら何度噴出したことか。そのくらい、hit the spot的な表現があふれていた。

はまったなぁ。


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| スポーツ | 00:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「愛と幻想のファシズム」(上)(下)
久しぶりに小説を読みました。

正直、決して楽しい話ではないのだけれど、気づけばすごい勢いで読み進めていて、気がついたら終わっていました。

書かれた年代を見ると古いのに、現代にあてはまるような経済・政治の状況が描かれていて、とても興味深い。

ただ、たとえこのような状況になっても、やっぱり日本は、ストをやったりクーデターがおきるようなことはもうないようにも思う。

主人公のトウジは、正直どこが魅力なのか全然わからなかった。
冷めた目で見ると、単なる「狩りオタク」。
その信じるものや考え方には、やはりどうしても抵抗があったりする(「弱い奴は生きる資格がない」とか)。
なのに、引き込まれて読んでしまうのはどうしたことか。
やはり、「なんとかしてくれそうな気がする」からなのだろう。
途中の描写は気持ち悪いものが結構あるが、最終的には「エンターテイメント」として読んでいる。

本の主題は、きっと、「システムに埋もれるな。自分で考えろ。奴隷になるな」ということなのだと思う。
そう思うと、サラリーマン生活はやっぱり奴隷ではないだろうか。
お上に守られて生きていて、なにかうまくいかないとお上に愚痴をこぼす、そういう生活は送ってはいけない。

少しとんがろう。
| 小説 | 00:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「悪魔のパス 天使のゴール」
久々に小説を読んだ。
きっかけは村上竜と中田英寿の交流本「文体とパスの精度」。

本書、主人公は村上竜で、友達のセリエAの日本人選手「夜羽冬二」はもちろん中田がモデル。
しかし、なんとなく私のイメージの中では、夜羽がヒデのイメージには重なりにくかった。

圧巻は最後の試合、メレーニアvsユベントス戦のその描写。1試合に120ページ以上を費やしているというこの描写は、よくいわれるがサッカーファンでないと読み続けるのは難しいと思う。
逆に言えば、サッカーファンであれば、あっという間に読み終えてしまうほど、微に入り細に入っている。
村上竜はよっぽどよくサッカーの試合を見ているのだと思う。

小説としては、正直駄作だとは思う。あまりにも最後がいい加減。
でも、サッカー場面を読むだけでも面白い。

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| 小説 | 02:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「In His Times 中田英寿という時代」
元サッカー選手・中田英寿のプロデビュー当時から引退後までの著者(増島みどり)の記事を集めたもの。
そのときどきの彼の評価を客観的にレビューすることができて非常に面白い。
さらには、彼を取り巻く他のサッカー界の人々の彼に対するコメント等もあり、それらはときに胸に迫るものがある。

印象的なのは、現在サッカー解説者として活躍している風間八宏氏。彼の中田論がもっとも納得のいくものであった。
中田はサッカーセンスが抜群とはよく言われるところであるが、その「センス」とは実際にはどのようなことなのか。
またフィジカルが強靭であるのも有名であるが、サッカーにおけるフィジカルとは実際に何を意味するのか。
彼のコラムでよく理解できた。

惜しむらくは、著者の日本語がシンプルではないこと。
一文が非常に長くて、どの修飾辞がどの文節にかかっているのかがわかりにくく、何度も読み直さなくてはならない。
雰囲気を盛り上げるには必要かもしれないが、真意を伝えるには困難がある。


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| スポーツ | 02:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「NAKATAビジネス」
中田英寿所属の広告代理店「サニーサイドアップ」の社長が、大学院の論文として書いたものを書籍化したもの。

率直に言うと、学術的な価値はあまりないと思う。挿入されている図表についても、その意味がわからないものもあるし、何かを分析したとはいえない。

ただ、スポーツマネジメントにおいて、中田英寿のマネジメントを始めた前と後とでのスポーツビジネスの変化については、この人だからこそ書けるという内容だと思う。確かに中田前・中田後では日本サッカー界も変わったし、スポーツマネジメントも変わった。

中田ビジネスは、中田という選手の価値を高めることよりも、中田という人間性を売り込んだ、というところが大きな特徴。そしてそういう考えはそれまでのスポーツビジネスにはなかったのだろう。

何よりも、ここまでやりとげたのも、「こうしよう」と思ってやったというよりは、手探りで必死にやっていくうちにたどり着いたというのが本当だとわかった。
何ごとも必死にやることがすべての道を開いてくれるのだ。

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| スポーツ | 01:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「中田英寿」(Sports Graphic Number PLUS) 
今頃こんなもの読んでるな、と言われそうだが、一人の人物を追うのが面白くなってしまったのだから仕方がない。
でも、これで、中田という人間の全体像がつかめた気がする。やっと。

マスコミとの関係が複雑だった彼の、彼自身の言葉を聞くには、nakata.net。
スポーツジャーナリストによる綿密なレポートが読みたければ、小松成美の本がある。
純粋に、サッカーについてどうだったかについては、サッカー素人だけに難しい。

でも、本人でもなく、本人に肩入れ(悪い意味ではない)しているジャーナリストでもなく、客観的に、本当に客観的に彼をとらえるにはどうしたらいいのだろう。すでに現役を引退している彼の姿を知るには。

そんなときに見つけたのがこれだった。

Number登場時から引退のときまで、彼自身に対するインタビューや、彼に関する記事、そして引退に寄せて周りの人たちからのメッセージ。
それを読んでわかるのは。

当たり前だが、まずは中田自身の成長。
インタビューの回答も10代で世間の注目を嫌というほど集めてしまった、ちょっと世間をからかってやろうという、もしくはだまされないぞ、というよろいで固めたような、そんな青年の、ともすれば恥ずかしくなるような発言から、
2006年W杯前の、いやでも人をリードしなければならないベテランになってしまったが故に、自由にサッカーができなくなっている自分に苦しんでいる発言まで。

こういう話し方をしていたら、それはビッグマウスだの生意気だの、言われても仕方がないような言い回しもある。
それはかなり「ワカギの至り」的なのだが


そして、全方位的に評価される中田の姿。
その中で、もっとも私の腑に落ちたのが、中田と初めてプロ契約を結んだ古前田氏のメッセージ。

ボランチとは、一番コミュニケーションが重要となるポジションであること。
しかし、中田はそれが苦手である。彼は、言葉ではなく、自分の言動で人を引っ張っていくタイプだから。

この一文が、2006年W杯で、ヒデが「伝えたいのに伝えられない」と何度も嘆いていた、一番の原因だったのか。

懐に飛び込んでいくことは得意だった青年は、人を懐に入れることはやはりできなかったのだ。


それにしても面白い。
彼に対する評価は、いつになっても二分されていることが。
そして、そんなことを気にせずに、自分の自由に生きていこうとするヒデからは、やっぱり目が離せない。


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| スポーツ | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「『農業』という生き方〜ど素人からの就農入門」
この本は、とても説得力がある。

いろいろな形ではじめた新規就農者のきっかけと経緯と今を紹介しつつ、現在の農業の問題点と、それを泥臭くも鮮やかに乗り越えようとしている「力」を感じることができます。

共通しているのは、皆さん、とにかく苦労されていること。
初めの土地ではうまくいかなくて、次の土地へ移られたり、だまされたり、品種を変えたり・・・
とても一筋縄ではいかないような、苦労。

そして、そういった実体験を通して、よく言われている現在の農業の問題点を、もっと具体的に、「実際のところどうなの?」という視点から書き起こしている。

例えば、農地が借りられない本当の理由。
よく法律の問題等々いいますが、もっと率直に言えば、「だれだかわからない人に貸したくない」。

例えば、有機農業。どんなにコストがかかるものなのか。どんなに大変なものなのか。
そしていわゆるJASの有機認証。あれをとらなくても有機としてやっている人がいる事実。それはなぜか。など。

より現実に近い事実が書かれていると思います。

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| 農業 | 22:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「文体とパスの精度」
村上龍が、中田のおっかけの究極として出した本という感じ。
本当に、全文通して「ぼく、中田ファン!」という中身だった。

ただ、間違いなく、この本のヒデは、素顔だと思う。全然飾ってないし、メディアを意識していない。
素のままのヒデの発言が満載と思う。
それだけ村上氏はヒデが心を許している友人なんだろう。

導入部分で、「この本は若い人や女性に読んでもらいたい」と書かれていることに違和感があった。
しかし、最後の部分を読んで、村上氏が伝えたいメッセージがわかる。
つまりは「出る杭が打たれるこの国において、出すぎた杭は打たれないのだ」ということ。
自分のコアの部分までをも閉ざす前に、それを防御するための何かを鍛えて強くせよ、と。
そうすれば世界でも闘えるのだ、ということだったようだ。

所詮は、この2人もとてもナイーブな人たちなのだ。

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| スポーツ | 22:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「代表戦記〜二つのナショナル・チームが闘った600日」
2006年のW杯の日本代表の戦いぶりについて、私は生活上非常に忙しくってほとんどフォローできていなかった。
なので、今頃、一体何がどうしてああなったのか、を本を読んでレビューしている状態だ。

でも、なかなかよい本がない。
「中田英寿 誇り」もよく書かれているが、あれはあくまでも一選手の視点からのもの。
もっと客観的に、でもサッカーをよくわかっている人が書いたものがなかったのかを探していた。

著者、大住氏は、サッカーマガジンの編集者でもあり、サッカーの視点はものすごく鋭い。
そして、この本は2006年まではいかなくても、ジーコジャパンの危うい部分をすでに2004年までの戦いぶりからあぶりだしていて、私の疑問にもっともよく答えてくれる本だった。

この後の2006年のW杯までの戦いについてかかれたものはないのか。
そしてその後の2010年W杯までの軌跡はないのか。
今、再び捜索中である。

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| スポーツ | 06:13 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「中田英寿 誇り」
「全然しらなくって、ごめんなさい」

これが読み終わった感想。
本当に、本当に、彼は誤解されていた。
そして、なんと孤独だったことだろう。

彼は、時代よりもちょっと早く世に出てしまった。
彼が、海外のサッカー界の眼を日本に向けさせたことは間違いないけれど、
それゆえに耐えなければならなかったこと、その試練は大きかったのだ。

一番前を歩く人ゆえの苦しみ。

ふと思うのは。
彼が言い続けてきたサッカー、「ディフェンスを高い位置においたコンパクトなサッカー」。
これは、今のザッケローニ監督が日本代表に教えているサッカーそのものではないのか。
中田が言い続けてきたものが、なぜこの段階に来て実践できるのか。
ドイツW杯の際には理解を得られなかったその戦術が、今実践されているのは、やはり、中田は時代よりもちょっと早すぎたのだろうか。

繊細で、意思疎通という意味では決して器用ではない中田という選手。
その記録がこういう形で残されたことは、とても貴重だろう。

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| スポーツ | 02:38 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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